睡眠の重要性
- Saito Shigeru
- 2019年11月24日
- 読了時間: 3分
今日はいつものこの話です。
「もう後がない」という追い詰められた受験生だったときに私が常に自分に言い聞かせていた言葉があります。それは、「どんなに苦しくても、3月になれば終わる。」です。どんなにつらい苦しみでも、それが期限付きならば人は何とか乗り切ることができるのです。だからこそ、受験生は今のつらさから逃げることなく、自分自身と戦って欲しいのです。自分と戦う上で絶対に守って欲しいことがあります。それは、十分に睡眠をとること。(ちょっと意外かもしれませんが。)もっと具体的に言うと寝る時刻と起きる時刻をまず決めて、体に睡眠時間を保証し生活リズムを作ることです。いつになったら休めるのか分からない状態では体の方も「いつまで頑張れば休めるの?」と悲鳴をあげてきます。体にも期限付きで頑張ってもらうのです。我々の時間は有限です。その時間をいかに効率良く使うかで勝負は決まります。夜更かしの人ほどだらだらと夜の時間を無駄に使っています。夜の時間は無限にあるというような錯覚に陥ってしまうからです。
人間という動物は昼間に活動して、夜には休むようにできています。深夜1時以降まで学習することは非効率であるばかりかその分昼間の学習効果を半減させてしまいます。生活リズムが狂ってきてしまうからです。生活リズムが狂っている人は自滅してゆきます。家族が寝静まった深夜には集中して学習できるように思えるかもしれません。それでもあえて寝るのです。これが冷静な大人としての判断です。受験は大人になるために人生を学ぶ道場なのですから。だらだらといつまでも起きていて、時間が無限にあると錯覚しているのは子供です。冷静な頭で時間管理のできる「大人」に成長するチャンスを与えてくれるのが受験です。受験では君が大人の行動が取れるか否かを試されているのです。十分な睡眠がとれて体内時計のリズムが出来ている人は朝起きた瞬間からエンジン全開で生活できます。勉強や生活に前向きな気持ちにもなれるのです。昼間に睡魔が襲ってくることなどなく集中して学習に取り組めるのです。
私自身、追い詰められてどうしても受かりたいと思った時にまずやったこと、それは起きる時刻と寝る時刻を決めることでした。そのときから生活が一変しました。昼間の限られた時間をできるだけ有効に使い、その有限の時間内にその日の分の学習をする。そして、そのような生活を淡々と積み重ねてゆく。受験までの有限の時間(1日の学習時間×残された日数)に予定通りの学習を積み重ねたら、結果については素直に受け止めよう、という「腹がすわった」心持ちになりました。受かっている人は寝ています。だから、声を大にして言いたい。「夜は寝なさい! 勝ちたい人は寝なさい!」
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