書いた人の都合
- Saito Shigeru
- 2022年7月27日
- 読了時間: 1分
思春期になると悩みの量も質も変わってくる。
書物はその悩みに寄り添ってくれる数少ないツールだ。
書物はカウンセラーではないから、ストレートに悩みを受け止めてはくれない。そもそも書物は私のために書かれたものではない。だから、私の求めていることを微妙に外しながら書かれていたりする。だから、イライラもする。
そこが良い。
書いた人の都合で世に出た書物。
でも、それがなぜか掛け替えのない一冊になることもある。
思春期になると多忙になり、ゆっくり書物と向き合える時間が激減する。
余りにも残念なことだ。
ある時間に何かをやれば、その時間にできたであろう外のことを捨てている。
限られた時間。
時間というものに自覚的でいたいものだ。
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