まずは模倣から
- Saito Shigeru
- 2023年3月17日
- 読了時間: 2分
あるプロ野球選手。
両リーグで三冠王を獲得するという偉業を成し遂げたOという選手。
その打法は、当時の常識からは外れたもので、コーチはなんとかして修正しようとしたが、本人は頑として受け入れなかった。
そもそも、その打法、O選手のオリジナルではなかった。
11年目に入って代打要員となっていたTという先輩選手の模倣。
小柄で実績も乏しいT選手の打法を徹底的に「模倣」した。
何かピンとくるものがあったのだろうか。
誰も注目していない打法だった。(T選手本人も)
T選手の11年間の実績からいっても、注目されないのは当然だった。
「世間」でもない、「一般」でもない、「評判」でもない。
そして、「実績」ですらない。
O選手が信じたのは「自分」だった。
結果だけが評価されるプロの世界で、自分を信じた。
コーチたちも彼の打法の「修正」を諦めた。
そして、
O選手はこの打法で、ヒットを量産する。
そして、三冠王も。
O選手曰く、「堂々たる模倣だよ」。
良いと思ったものは、たとえ模倣と言われようと、堂々と取り入れ自分のものにしてしまう。
そして、オリジナル以上の結果を出す。
模倣は恥ずべきことではない。
堂々と模倣してよい。
オリジナルを超えるほどの勢いで。
これを本当の貪欲という。
「真似」と言われるのを恐れて、良いものを受け入れない態度こそが逃げなのだ。
模倣せよ。
堂々と。
そして、オリジナルを超えよ。
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