自ら気づくことへの期待
- Saito Shigeru
- 2020年6月3日
- 読了時間: 1分
「教えるのはたやすい。気づかせるのには苦労する」
教えてしまえば、とりあえずは到達したように見える。
一見、できるようになったかに見える。
生徒にも指導者にも。
でも、定着はしていない。
自分の頭で考えていないから。
自ら獲得した理解ではないから。
だから、次回同じような問題に直面した時に、同じように立ち止まってしまう。
そして、前回と同じように指導者の助けを求める。
自分で到達したものしか本物にはならない。
たとえ教えてもらったものでも、もう一度自分の力で到達してみることが大切。
指導者の仕事は気づかせること。
生徒が自分で動き、気づくことの道筋を作ってやること。
あくまでも手を使い、頭を使い、動くのは生徒。
自分自身で気づき、自分の足で到達したものだけが本物だ。
自らの経験は印象が強く、情報量が豊富なのだ。
「生きている実感」に裏打ちされた学習と言っても大げさではない。
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